知識ゼロから事業計画を考えなければならなくなったときに参考にした本

 最近、会社で中期的(3年程度)な事業活動について提案してくださいという指示があり、計画書を作成する機会がありました。それまで、本格的に事業目線で計画を考える経験がなかったので、知識ゼロから事業計画の立て方について学ぶ必要がありました。その時に購入して参考にした本を紹介します。総じて、どの本もとても参考になりました。

 

・ストーリーとしての競争戦略(おすすめ度:★★★★★)

 518ページ(kindle)の大作。著者自身が冒頭に書いているとおり、説明が少し長い面もありますが、書いている内容はとても濃密で、どの箇所を読んでも学びがありました。「思わず人に伝えたくなる話。これが優れたストーリー」という言葉は、特に心に残りました。

ストーリーとしての競争戦略 Hitotsubashi Business Review Books

 

・成功する事業計画書のつくり方(おすすめ度:★★★★★)

 事業計画というものが全くイメージできず手にとった本です。計画を作成する流れとポイントをよく理解することができました。初心者が読んでわかりやすかったです。

プロ直伝! 成功する事業計画書のつくり方 (マンガでわかる! ビジネスの教科書シリーズ)

 

・戦略の創造学(おすすめ度:★★★★)

 事業戦略のアイデア着想に関する参考書が欲しくなり、「デザイン思考」をキーワードに探して見つかった本。計画を考えるうえでドラッカーやデザイン思考の使いどころについて俯瞰的に説明されていて、位置づけを整理できたかと思います。ドラッカーのマネジメントやデザイン思考など個別のトピックに関しては深く書かれていません。

 戦略の創造学―ドラッカーで気づき デザイン思考で創造し ポーターで戦略を実行する

 

・「売る」から「売れる」へ。水野学のブランディングデザイン講義(おすすめ度:★★★★)

 こちらもアイデア着想への興味から手にとった本です。タイトルのとおり、「売れる」商品を作るためにブランドをどうつくるかについて書かれています。著者の仕事に関しても書かれており、読み物としても面白いです。個人的には、「世の中をあっと驚かせてはいけない」という言葉が心に残りました。

 「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義

 

・最高の結果を出すKPIマネジメント(おすすめ度:★★★★)

 KPIで書籍検索して真っ先に出てきた本。KPIの基礎中の基礎の内容で、初めてKPIに触れる方にはおすすめです。

最高の結果を出すKPIマネジメント

 

・考える技術・書く技術(おすすめ度:★★★★★)

 事業戦略とは直接は関係しませんが、計画を考えるうえでロジックの立て方を勉強するために読みました。内容は非常に勉強になりますが、意識して使うには頭をフル回転する必要があるため、日々の業務で実践するにはなかなか大変そうです。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則